ドジャースメディアがロッテ・佐々木朗希投手(22)の〝緊急上陸〟を警戒している。
25日(日本時間26日)に本拠地・ドジャースタジアムで行われたワールドシリーズ第1戦は延長10回、劇的なフリーマンの1号サヨナラ満塁本塁打でドジャースが6―3とヤンキースに先勝した。
一方で、この日の試合前会見ではドジャースの編成トップ、アンドリュー・フリードマン編成本部長に対し、佐々木獲得に関する質問が飛び出し同幹部がピリつく異例の状況が発生した。
今オフにポスティング・システムによるメジャー移籍が噂されるロッテ・佐々木に関する質問をした「ジ・アスレチック」のサム・ブラム記者に対し、フリードマン編成本部長は「君は本気か? これからワールドシリーズだ。これはとんでもないことだ。真面目な話、今、重要なことではない。クレイジーだ」と不快感を示し、この質問をさえぎる場面があった。
チームの命運が懸かる最終決戦を前にフリードマン本部長の血を逆流させる騒動となったが、ドジャース番記者、各社カメラマンの関心はグラウンド上の名門対決にばかり注がれているわけではないという。
番記者の1人が「どのタイミングでロウキ・ササキがアメリカ本土に上陸するか誰も分からない。移籍のタイミングで多くの日本人プレーヤーが過去に現状視察に訪れている。少なからずスタンドにも注意を払っていないとスクープは抜けないからね」というように、ドジャースメディアの関心はひそかに佐々木のWS電撃視察にも向けられているようだ。
ジ・アスレチックの〝先走り質問〟はそんな佐々木上陸警戒のLAメディアの心情がネガティブに作用してしまったもののようだ。