日本シリーズが26日に開幕し、第1戦(横浜スタジアム)はソフトバンクがDeNAを5―3で退けた。
エース・有原が投打に活躍。投げては7回4安打無失点の快投で相手打線につけ入る隙を与えなかった。DH制のないセ本拠地での試合。2回には二死二、三塁から甲斐が申告敬遠され、満塁となって迎えた打席で右前へ2点適時打を放って自らを援護した。打線は9回に今宮の2点適時二塁打などで3点を追加。その裏に守護神・オスナが3点を失ったが、5点のリードを守り切った。
ソフトバンクとしては、一気にシリーズの流れをつかみたい第2戦。先発は今季11勝をマークして、最優秀防御率のタイトルを獲得したモイネロが務める。カリビアンシリーズや国際試合など短期決戦での場数が多いキューバの至宝は「日本シリーズという舞台に、特別な感情はない。短期決戦で負けられない戦いが続いていくが、僕で負けるわけにはいかないし、僕が負けるわけがないという気持ちでいる、そのくらいの準備ができている」と言い切った。
第1戦で決勝打を放った有原に続かんとばかりに、打撃での意気込みも頼もしかった。両打ちのモイネロは「左打席ならヒット。右打席ならホームランを打てるように打つべきボールを見極めることがポイントになってくる」と腕をぶした。
今季リーグ優勝の立役者であるモイネロ。最後の頂上決戦を前にした意気込みに、有原とともに「柱」を任されてきた左腕の使命感がにじんだ。