【病院通いになる前に健康寿命を伸ばす! プレメディカルケア】
スポーツトレーナー・永井正彦氏が、実際の相談事例をもとに解説する健康アドバイス企画。今回の相談は“疲れ目”の対処法です。
【お悩み】冬が近づくと、まばたきが増えて疲れ目になるのが悩みです。(50代女性)
【アドバイス】保温と水分補給で目をいたわってください。
【解説】週に一度の夜勤があるという看護師の女性。例年、秋から冬にかけて空気が乾燥する時期になると目がしばしばして疲れやすくなり、コンタクトもつけにくくなると悩まれていました。
目も皮膚同様に水分が行き届かないと、ドライアイと呼ばれる乾燥をはじめとする様々な症状を引き起こします。ドライアイになると涙腺が詰まってしまうので、涙が出にくくなり、目やにが増える傾向があります。
対処法としては、目薬を使うことはもちろんですが、お風呂に入った時に熱い蒸しタオルを目に当てることです。目の周りの筋肉がゆるむことで、涙腺が開いて眼球全体に水分が行き渡るようになります。湯船に入る習慣のない人なら、1日1回、市販のホットアイマスクを当てて涙腺が開いた後に目薬をさすと効果が見込めます。
また意外に思われるかもしれませんが、ドライアイの要因のひとつに水分補給不足があります。寒い時期は夏場と違って怠りがちなので、少なくとも1日1・2リットルの水分補給は心掛けてください。
また目が疲れたなと感じたら、1分間ほど目を閉じたまま、こめかみを手のひらで軽くマッサージしてあげると眼球全体に水分が行き渡るようになります。
デジタル化が進む現代社会では、目に対する負担が増えているので、セルフケアを続けても効果が見られない場合は、眼科で診てもらってください。