人の表情で分かりやすいのは「笑い方」である。
大きな口を開けて笑う人は、明るく楽観的だが、言うまでもなく、用心深さに欠けるところがある。
女性の場合は、のどまで見えるくらい大口を開けて笑う人は、ほがらかで人気もあるが、何事にも大まかすぎて、細やかな感情に欠ける面がある。ただし、一生を通じて経済的には困ることはないだろう。
反対に、おちょぼ口で笑うのは、よく言えば遠慮がち、悪く言えば引っ込み思案で消極的な人といえる。この欠点は男性の場合に強く表れ、公私ともに金銭の恩恵、流れが少なくなりがちなので注意したい。
また、上の歯ぐきを見せて笑うのは強気なタイプ。それだけに、物事にくよくよしない楽天家である。ただし、どうしてもおっちょこちょいの傾向がある。
反対に、笑う時に下の歯ぐきを見せる人がいるが、心に冷たさがあり、人を小バカにしやすい。もし上司や部下にこんなタイプの人がいたら、言動に十分に気をつけてつき合う方がいい。
ところで、笑っているはずなのに、泣きべそをかいたような表情に見える人がいる。体調がよくない時や、いろいろ心に悩みがある時、また生活の困窮などがあって、心から笑っていないのかもしれない。特に心臓の悪い人はおおらかに笑えない傾向があるとされる。
自分でそれに気づいたら、普段の生活で、できるだけ明るい表情を心がけるようにしたいものだ。
◆ジャン・ルイ・松岡 早稲田大学卒。人相、手相、占星術、四柱推命術などを学び、著書に「動物性格占い」「誕生花&誕生石物語366」「血液型別星占い」などがある。