全日本大学女子駅伝(27日、弘進ゴムアスリートパーク発着)の5区で、拓大の不破聖衣来(4年)が意地の走りを見せつけた。
2年ぶりに5区を任された不破は、4年間苦楽をともにしてきた主将の門脇奈穂(4年)からタスキを受けると、東北福祉大や名城大に抜かれるも自らのリズムでピッチを刻む。残り1キロを切るとギアを入れ替えて、残り600メートル付近で名城大を抜き返す。タイムは30分21秒(速報値)だった。
近年はケガなどに悩まされてきたが、1万メートルで7位に入った9月の日本学生対校選手権後も順調に練習を積んできた。ただ、今は完全復活へ道半ばの段階。「自分が入学した時から4年生になる年には優勝という目標があった。自分が拓大のエースとして引っ張っていかないといけない」と語っていた中で、最後のスパートは4年間の思いが詰まった激走だった。