ヤンキースとのワールドシリーズ第2戦に4―2で快勝。連勝発進したドジャースだが、大谷翔平(30)の負傷は大きな衝撃を与えた。7回にベッツの打席で二盗を敢行。滑り込んだ際に左肩を痛め、苦悶の表情でしばらく立ち上がれなかった。場内もベンチも主役のアクシデントに静まり返り、試合後のロバーツ監督は「亜脱臼したようだが、筋力や可動域は良好な状態だ。だから我々は少しポジティブでいる。スキャン検査の結果で詳細がわかる。数日以内に分かるだろう」と説明。今後について「彼がそこにいることを期待している」としたが、第3戦以降の出場は絶望的だ。
チームメートの大谷の負傷を深刻に受け止め、2戦連発の本塁打で勝利に貢献したフリーマンは「グラウンドから降りる時にトレーナーが彼の腕を支えているのを見ると心配だね。このチームは僕が落ち込んでいる時に支えてくれた。今回も同じように支えたい」と話し、Tヘルナンデスも「球場全体が静まり返ったよ。このチームで彼がどれほど大きな存在か知ってるだろう。明日が休養日なのでうまくいけば月曜にフィールドに無事に戻ってくる。いろんなことが頭を駆け巡るが、前向きでなければいけない」と珍しく硬い表情を見せた。さらにヤンキースのジャッジまで「あれは辛かった。野球界最高の選手があんなケガをするのは見たくない」とこぼしている。
ヤンキースタジアムに移動して28日(同29日)から第3戦。あと2勝で頂点とはいえ、大谷不在のアウエー戦は簡単ではない。米スポーツ専門メディア「ESPN」は「ドジャースはエドマン、ベッツと指名打者を何人も起用できるほど打線が厚いが、大谷は最高の選手であり、彼を失うことは大きな痛手となるだろう。2勝した興奮は、大谷を失うという恐怖によって和らいだ」とチームへの影響を伝えている。