悲願のワールドシリーズ(WS)制覇を目指すドジャース・大谷翔平投手(30)に重大アクシデントが発生した。
チームは26日(日本時間27日)、本拠地ロサンゼルスでヤンキースとのWS第2戦に4―2で勝利し、2連勝を飾った。4年ぶりの頂点まであと2勝としたが、大谷は7回二死一塁の場面で二盗を試みて失敗。スライディングした際に左手や左腕に大きな負荷がかかったとみられ、アウトになった後、苦悶の表情を浮かべたまま自らタイムを要求した。しばらくして立ち上がり、自力でベンチに戻ったものの、試合後にデーブ・ロバーツ監督は軽度の「左肩の亜脱臼」と発表した。
第3戦は28日(同29日)に敵地ニューヨークで行われるが、大谷が帯同、出場できるは不透明な状況。今後のWS全体の行方をも左右することになりそうだ。
大谷が二塁ベースで倒れ込み、異常を察知した本拠地のファンはショッキングな光景に静まり返ったが、一部では別の受け止め方をしたヤンキースファンもいたようだ。米メディア「ラリー・ブラウン・スポーツ」は「大谷翔平の負傷を祝うヤンキースファンの動画が話題に」との見出しで、X上に公開された一つの動画を添付した。
その動画は球場施設ではないパブリックビューイングのような会場で、ヤンキースのユニホームを着た多くのファンが大型ビジョンで試合を観戦。大谷が左腕を抱え、グラウンドに倒れ込んだシーンでは次々と拳と歓声を上げて喜びをあらわにし、中には何度もビジョンに向かって中指を立てるファンの姿も見受けられた。
投稿者は「大谷翔平の負傷を祝うヤンキースファンの映像はこちら」と英語で説明しているが、動画内で喜ぶファンに対しては別のユーザーから「ドジャースファンはジャッジやソトがケガをしても歓声は上げない」「品がなさすぎる」「ひどすぎる」「クレイジー」のほか文字にはできない怒りのワードであふれ返っている。