これぞ〝省エネレスラー〟の真骨頂だ! 女子プロレス「スターダム」のタッグリーグ戦「ゴッデス・オブ・スターダム」で、鹿島沙希(31)が圧巻の秒殺劇を披露した。
27日の東京・後楽園ホール大会で行われたレッドゴッデス公式戦で鹿島&朱里の「凹アネコン凸」は、リーグ戦の優勝実績があるFWC(葉月&コグマ)と激突。前日の開幕戦を白星発進したチーム同士の対戦は、意外な結末を迎えた。
ゴング前にコグマが「クマやりたい人?」とクマポーズを呼びかけるが、拒否した朱里がにらみつける。険悪なムードが漂い出した2人の間に割って入ったのが鹿島だ。
2人を引き離して先発を買って出ると、コグマと対峙。ゴングと同時にビッグブーツを放つが、これをかわされると丸め込みを狙われる。それでも巧みに体を入れ替えて阻止した鹿島は、その直後だ。電光石火の起死回生Reverseでクルリと丸め込み3カウント。試合タイムは11秒だった。
いったい何が起きたのか理解できないコグマはぼうぜん。対照的に凹アネコン凸は大喜びだ。しかも鹿島は額の汗をぬぐうしぐさを見せたが、汗すらかかなかったのは確かだ…。
とにかくこれで開幕2連勝。「沙希すげえ。ホント、マジでありがとう」と朱里からねぎらわれた鹿島は「めちゃくちゃ死闘でした。自分の醍醐味である、どんなにボコボコにやられても最後は起死回生で勝つっていう」と腰を押さえながら振り返った。
さらに「省エネ体験どうでした? これが省エネプロレスです。今日は体験していただこうかなと思って頑張ったんですけど」と問いかけると、朱里は「不思議な、素敵な体験…」と返答。
なぜかこれで自信を深めた鹿島は「これからも私はこのファイトスタイルを極めて、朱里さんを喜ばせたいです」と約束するや、「今日は大仕事したんで、あとは朱里さんよろしくお願いします。だって今日、全然仕事してないですよ」と残る公式戦をパートナーに託した。
ノーダメージの朱里と、秒殺ショックを抱えたFWCはこの後、ダブルヘッダー出場となるOZアカデミー横浜武道館大会へ向かった。