女子プロレス「スターダム」の極悪軍団「H.A.T.E.(ヘイト)」が、またも暴挙だ。
タッグリーグ戦「ゴッデス・オブ・スターダム」レッドゴッデス公式戦(27日、東京・後楽園ホール)でヘイトの小波、上谷沙弥組は、「スターズ」の岩谷麻優&向後桃と対戦。コール時に岩谷を急襲すると、小波がIWGP女子ベルトを強奪し、セコンドに就く渡辺桃に手渡した。
勢いに乗ったヘイトは場外戦に持ち込み、イスで岩谷をめった打ち。前日に同王座への挑戦を表明している渡辺は、挑発的にベルトを誇示する。岩谷組も反撃してくるが、ヘイトの悪の連係がさえわたり、ペースを譲らない。迎えた11分過ぎ。エルボー連打からトドメを狙う岩谷が突進してきた瞬間を、上谷は見逃さなかった。
レフェリーを盾にして阻止すると、小波が黒スプレーを岩谷の顔面に噴射。すかさず上谷が顔を真っ黒に染めた岩谷にフランケンシュタイナーを決めて3カウントを奪った。これでリーグ戦を1勝1敗としたヘイトは試合後、ノーコメントで会場を後に。
一方、朱里の毒霧を浴びて顔を青く染め、6月22日代々木大会以来の屈辱となった岩谷は「こんな顔…アイツらって凶器とか道具とか、そういうのがないと勝てないんだね。大江戸隊、あっ間違えた。ヘイトだっけ。あんなのプロレスじゃないでしょ。試合しての感想はひと言。この謎スプレー、たぶんカプサイシン(辛み成分)入れてる、アイツら。めっちゃ顔が痛い」と吐き捨てた。
今後も渡辺のベルト取りをヘイト総出でサポートするのは確実。IWGP女子王座戦線が大荒れの展開を迎えそうだ。