ニューヨーク州弁護士の山口真由氏が27日放送の読売テレビ「そこまで言って委員会NP」に出演。勉強漬けの人生を元内閣官房参与の宮家邦彦氏にツッコまれる場面があった。
この日は「哲学から社会を切る!現代社会に効く〇〇論SP!」と題し、「国富論」や「社会契約論」などさまざまな〇〇論が議題。その並びで、山口氏の著書「天才とは努力を続けられる人のことであり、それには方法論がある」がトークテーマになった。
東大法学部を首席で卒業した山口氏の〝メソッド〟が書かれた本だが、共演者から「(書かれていることが)全部疲れそうです。どんな達成をされたか教えてください」と内容に否定的な意見が飛んだ。
山口氏は「私の人生『疲れた』以外、達成ないっすよ」ときっぱり。「マジで正直に言っていいっすか? 学生時代、私はすべての人を見降ろして、壇上で卒業証書を受け取って、バァ!ってかざして、パ~って(他の卒業生を)見て、『私が一番優れている』と言って卒業しました、と。その後、めちゃめちゃ挫折するわけ。財務省でポンコツで、それから弁護士になって使い物にならず肩たたき。それでも、私はそこから立ち直って今生きている、っていうのが私の一番の達成」と自虐的に振り返った。
ここで宮家氏が「山口さん聞いていい? 4年間行ったんだろ? 何したの?」とぴしゃり。「勉強以外、何もしなかったの? ほかに何かもっと人生が豊かになるようなものはいっぱいあるよ」とツッコんだ。
山口氏は「一番いやなのよ。学生の本分は勉強じゃないの? ねえ、何がいけないのよ? 私はさあ、東大の先生方から豊かな教育を受けましたよ。なんでそれがいけないの?」と身ぶり手ぶりを交え、派手に主張。
これを宮家氏は「知識だけじゃねえかよ」と切り捨てると「もっと情操とかさ、心の豊かさとかさ、ひらめきとか人との関係とか、そういうものが…」と諭した。
山口氏は「全部本が教えてくれる。それで就職の時は勉強だけしてたでしょ。それで結婚しようと思ったら結婚しようと思ったで『勉強しかできないの?』でしょ。何なの? 勉強って社会で全然使えないわけ? 私は社会に問いたい!」と声高に呼びかけスタジオが笑いに包まれた。