京王閣競輪の大阪・関西万博協賛GⅢ「開設75周年記念 ゴールドカップレース」は27日、2日目を開催した。2走とも内容上々の犬伏湧也(29=徳島)は3日目の準決も攻めの走りを強調。やはり、この男には積極的な走りがよく似合う。
GⅠ寬仁親王牌の準決はまくり不発で9着。この敗戦を機に、改めて先行への思いを強くした。「相手の自力選手が強いとやっぱり(まくりは)リスクがある。それなら自信を持って先行した方がいいのかなって。自分にそう言い聞かせて、積極的なレースを心掛けるようにしました。それで着に残れなければ自分が弱いということだし、もっと練習しようという気持ちになると思うので」。その気持ちで臨んだ親王牌最終日は、後ろ攻めから王道の抑え先行で深谷知広らを完封。文句なしの好内容で白星をつかんだことで、迷いはなくなった。
超ハイレベルなメンバーがそろった初日特選では、新山響平、真杉匠を相手に主導権を握った。結果は7着も「あのメンバーの中で先手を取れたのは収穫。どうやったら、あれで残れるかを考えてやっていきたい」と風を切ったことで課題も明確になった。
すぐに課題を埋められるほど簡単なものではないが、ひとまずは決勝で初日のリベンジを果たしたいところ。そのためにも、準決を好内容で突破し、弾みをつける。