お笑いコンビ「爆笑問題」の太田光が２７日、ＴＢＳ系の選挙特番生中継に登場。この日投開票を迎えた衆院選で苦戦を強いられている自民党の選対委員長を務める小泉進次郎氏と中継で激論を交わした。
太田は自民党が選挙終盤、裏金問題などで非公認にしていた候補が代表を務める政党支部に２０００万円を振り込んでいた問題に触れ「『党勢拡大』と聞いても、何に使ったのか分からない」と指摘した。
これに対して小泉氏は「支部に対して資金を出していくっていうことは、自民党だけがやってることではなく、立憲民主党も含めてやっていること」とした上で「非公認の候補も、地元では支部長なんです。この支部長であるということと、自民党の非公認ということの制度上の違いっていうものを説明するのがこの選挙中、難しいってのは間違いない」と振り返った。
さらに太田が「小泉さんと森山さんと石破さんで決めたわけですか？」と責任の所在に切り込むと、小泉氏は「基本的に選挙対策委員長というのは、選挙のお金などについては差配をする立場にはありません」と自身の関与を否定。続く太田の「では、誰が？」という〝追撃〟をかわし「私は選挙対策委員長として、いかなる結果であろうとも、責任は選挙対策委員長にもありますので…」と述べるにとどめた。
この状況に業を煮やした太田が「明確に説明できないってことが国民の信頼を失った１つの原因で、小泉さんがこういう説明をされてることは、その延長線上に私には感じてしまうんですが、それは言い過ぎでしょうか？」とブッコむと、小泉氏は「この２０００万円のことだけではなくて、蓄積されている政治と金の問題に決着をつけられていない、そういったことも私は大きな厳しい審判の要因だと思います」と苦しい表情を浮かべた。
この後も終始明確な回答を避けた小泉氏に、中継終了後、太田は「やっぱりここで覚悟して、本音を話すことが実は重要なんじゃないかな…。今までの説明とそんなに変わらないなというか、ちょっとずらされたなっていう感じはします」とボヤくしかなかった。