大江麻理子キャスターが司会を務める選挙特番「集まれ!総選挙ライブ」(テレビ東京)で午後10時過ぎ、スタジオのゲストらと自民党の石破茂総裁が中継インタビューした。
ゲストで社会学者の古市憲寿氏は以前、石破氏と話したことがあり、中継前に「石破さんはキャラ変してしまった。もともと石破さんって自民党の本体から遠いところにいて、自民党に批判的なことも言ってきた人じゃないですか。それなのに総裁になってから自民党の色に染まってしまった」と語った。
この日の中継インタビューで古市氏は「石破さんは総裁になってから、これまでの石破カラーを封印して自民党に合わせたような印象を受けたんです。選択的夫婦別姓とか、原発の問題とか。石破カラーを封印したのは後悔してますか」と質問した。
石破氏は「総裁選挙で申し上げたことをそのまま実行できるのであれば、それは独裁政権になってします。党内にはいろんなご意見があって、私はこう考えていますけど党として議論してくださいというふうにやっております。これから党として、きちんとした議論が行われるということです」と答えた。
古市氏が「みんな、理想を語る石破さんが好きだったのに、急に現実的になって、その結果、この自民党の大敗ということではないですか」と残念がりながら、突っ込んだ。
石破氏は「それはあります。それはあるでしょう。ですけども、理想がそのまま実現するのであれば、それは民主主義ではない。理想を実現するための民主主義のプロセスはとても大事なことだと思っています」と言った。
中継インタビュー後、古市氏は「結局、違和感を持ったのは、どこまでも自民党を向いてるんですよね。国民じゃなく。自民党の中の調整ばかりを考えていて、そこを越えて石破さんは活躍してきたわけじゃないですか。なんか、自民党の人になっちゃったなという感じがしました」と、石破氏の〝キャラ変〟について感想を述べた。