衆院選が27日投開票され、作家の百田尚樹代表率いる日本保守党は3議席獲得の大健闘となった。
昨年結党された保守党は初の総選挙で、東京や近畿、東海などの比例6ブロックに定数の5分の1を擁立する名簿届け出政党での大挙擁立する奇策に出た。岩盤保守層の受け皿にもなり、選挙中の各種世論調査では5議席獲得で、国政政党になる見通しも出ていた。
愛知1区から立候補した共同代表の河村たかし前名古屋市長が早々に当選を決めたほか、比例東海ブロックで、元県議の竹上裕子氏、比例近畿ブロックで福井県立大名誉教授の島田洋一氏が当選した。一方、比例東京ブロックの有本香事務総長や比例近畿ブロック3位の百田氏は当選に届かなかった。
当初、国政政党の要件の5人に2人足りないことに百田氏は「(NHK党の)立花さんから2人を借りてこようかな。浜田(聡参院議員)さんくらい貸してくれるかな。(無所属の)松原仁に声かけるかな。(無所属の)世耕(弘成)さんはどうかな。真に受けたらあかんで」と笑わせ、報道陣にクギを刺す場面も。
その後、もう一つの国政政党の要件となる得票率2%超えになる見通しが判明し、報道対応した午前4時過ぎまでに確定しなかったものの百田氏は「国政政党の要件を満たしたとすれば、議席数3は大きな躍進。一つの国会で戦う武器を得たかなと思う」と話した。