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【日本S】窮地のDeNA キーマンは〝ガムシャラ男〟「1番・桑原将志」

東スポWEB 2024年10月28日 5時1分

日本シリーズ第2戦が27日に横浜スタジアムで行われ、DeNAはソフトバンクに3―6で敗れ、2連敗を喫した。2連敗で窮地に立たされた三浦大輔監督(50)率いるベイスターズは〝ガムシャラ男〟桑原将志外野手(31)がキーマンとなりそうだ。

窮地に陥るたび「切り替え」「ミスは忘れろ」と繰り返してきた番長流マネジメントも限界にきたのか…。それとも第3戦でもう一度「勝ちきる覚悟」で巻き返せるのか。カギとなるのは、CSから打てない打線が当たりを取り戻せるかどうかだろう。

前日26日に自打球を左足甲に当てて打撲を負った4番のオースティンはベンチ外。代わって4番に起用された筒香もあえなく4打数無安打に終わった。三浦監督は常々、筒香を「ただ単に打つだけでなくベンチの雰囲気まで変える力を持っている」と評価。試合後も「ノーヒットでも打席の内容は悪いわけじゃない。いい雰囲気はあった」と懸命にフォローした。第3戦以降の「4番・筒香」についても「オースティンの状態次第で可能性はある」と話した。

だが、破壊力を欠いた打線は2点を返すのがやっと。投手陣も大貫、佐々木、浜口が4回までに6失点と大乱調で、早々と勝負を決められた。そうした中、最も気を吐いているのが「1番・桑原」だ。第1戦から切り込み隊長を務め、この日は5回にモイネロから左中間へ追撃の2点適時打を放った。この頼もしい打棒の秘訣を、桑原自身はこう明かしている。

「初対戦の投手もいますし、情報も少ないから、自分がこうやって打つって決めてやるしかない。パのいい投手って、小手先で簡単に打てるような相手じゃない。形を気にして打てるような相手でもない。むしろ(形が)崩れて(打って)なんぼだと思ってる。どんな形でもいいんで塁に出て、後ろにつなぐだけです」

ポストシーズンを振り返ると、ここまでの三浦ベイは桑原のようなガムシャラな姿勢で勝ち上がってきた。三浦監督もこう言っている。

「ここにきて、いい形でクワ(桑原)の良さを全面的に出してくれてる。チームを引っ張ってくれて、勇気づけて、起爆剤になってくれてますね」

ソフトバンクに2連敗しても「切り替える」という番長流の戦いは変わらない。三浦監督は改めてこう強調した。

「連敗したからってまだ終わりじゃない。今日のことはしっかり反省し、明日はもう忘れる。今回は(移動日で)1日空くし、また気持ちを切り替えて、選手が思い切ってやれるようにしていく。それが一番大事です」

最低でもあと2試合は反撃のチャンスがある。泥くささを取り戻し、逆襲をかけられるか。

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