大相撲九州場所(11月10日初日、福岡国際センター)の新番付が28日、発表された。
今場所は新大関の大の里(24=二所ノ関)が話題の中心。初土俵から所要9場所で新大関は、雅山らの12場所を更新して昭和以降1位のスピード昇進だ。新入幕から所要5場所は大鵬の6場所を抜き、東富士と並び戦後1位の最速記録となった。新大関の場所で優勝を果たせば、15日制以降では2006年夏場所の白鵬以来、18年ぶり6人目の快挙となる。
幕内尊富士(25=伊勢ヶ浜)は新入幕優勝を達成した春場所後に十両へ転落していたが、3場所ぶりに幕内復帰を果たした。新入幕の獅司(27=雷)はウクライナから初の幕内力士。新十両の安青錦(20=安治川)もウクライナ出身で、初土俵から所要7場所は5位タイ(幕内付け出しを除く)のスピード出世だ。
新十両の若碇(19=伊勢ノ海)は父が元幕内大碇。史上13組目の親子関取が誕生した。また、大関経験者の朝乃山(30=高砂)は左ひざのケガの影響で秋場所を全休し、十両から東幕下筆頭へ転落。昨年初場所で十両復帰を果たしたが、再び関取の地位を失った。