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【衆院選】森下千里氏が自民比例当選 グラドル時代と一変…〝露出減〟でも地元にアピールできたワケ

東スポWEB 2024年10月28日 6時0分

自公政権で過半数割れと与党に逆風が吹き荒れる中、自民党に新たなタレント出身議員が誕生した。2000年代にレースクイーン、タレントとして活躍した森下千里氏(43)だ。前回2021年の衆院選で落選した後も、タレント色を徹底的に〝封印〟して宮城県で地道に活動を続けてきたのが実った。

比例代表東北ブロックで自民党の単独2位候補で、当選が確実視されていた森下氏は運命の27日、宮城県石巻市にある自身の事務所に入って速報を見守った。比例代表での早々の当選確実ということもあり、万歳を行わないなど喜びは控えめだ。宮城4区の自民党候補、伊藤信太郎前環境相の落選が判明した時には、眉間にしわを寄せた。

自民党が大苦戦したことから、森下氏は何度も支援者に頭を下げると「大変厳しい選挙で、改めて厳しさと重みを感じています」と責任を噛みしめ、「ここからがスタートであることを改めて申し上げて、気を引き締めて務めていきます」と意気込んだ。

森下氏は21年に母を連れて宮城県石巻市に移住。衆院選の旧宮城5区に自民党から立候補するも、立憲民主党の安住淳氏に敗れ、比例復活もならなかった。それから3年。石巻市に残り地道に活動し、地域の信頼を得た上での比例単独2位への抜擢だった。

石巻市で会社を経営する支持者の50代男性は「前回で負けて正直、石巻から出ていっちゃうんじゃないかなと思っていました。でも、帰るどころか、地域の会合とか町内会に日々顔を出して頑張っていた。もうどこ行っても森下さんが来てるという状況で。そういう実直な部分にみんな惹かれた」。

タレント時代は芸能人のファンも多かった。かつてはビキニで魅了した森下氏だが、政治家となってから露出は最小限に抑えている。

「どうしても女性、元タレントという風に注目されてしまうのを気にされてか、普段から露出は最低限です。スカートではなくスーツのパンツにスニーカーを合わせるスタイルで、いつもワイシャツは一番上のボタンまでぴっしり締まっています。真夏も『汗だくですよ~』と言いながら、やっと袖をまくるかどうかですよ」(40代女性支持者)

10年以上の付き合いがあるという支援者の男性が森下氏の素顔を明かす。「とにかく実直で芯が強くて前向きです。前回の選挙の落選後も、支援者の男性陣が落ち込む中、『なに沈んでるの!』と反対に励まされたくらいです。絶対に弱音を吐かない。かっこいいですよ。言っていいかわからないけど、女男ですね(笑い)」

22年にはユーチューブチャンネルで実業家のひろゆき氏と対談を行い、食料自給率などについて追及され、答えられずに困ったような表情を浮かべることもあった。事務所関係者は「とにかく勉強熱心な人です。あのころとは違いますよ」と問題なしをアピールした。

森下氏はどのような議員人生を歩むのか。

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