卓球のWTTチャンピオンズ・モンペリエの女子シングルス決勝(27日、フランス)で世界ランク15位の大藤沙月(20=ミキハウス)が同7位の張本美和(16=木下グループ)を4―2で下し、初優勝を果たした。
2028年ロサンゼルス五輪へ、またまた楽しみな逸材が登場した。パリ五輪団体で銀メダルを獲得した張本を相手に、第1ゲームから猛攻を見せ11―4で先取する。第2、第3ゲームを落としたが、ここで踏ん張り第4ゲームを接戦の末13―11で奪取。勢いは止まらず、第5、第6ゲームも奪って大金星を手にした。
格の高いチャンピオンズ大会初出場の大藤はパリ五輪団体銀メダリストの平野美宇(木下グループ)、東京五輪混合ダブルス金メダリストの伊藤美誠(スターツ)を撃破。さらに台湾の鄭怡静ら海外の強豪にも勝ち、確かな実力を証明した。
今大会、世界ランク1位の孫穎莎、パリ五輪シングルス覇者の陳夢らトップが欠場している中国でも大藤の優勝は話題沸騰。アジア選手権(カザフスタン)で孫に勝った張本を下したとあって「大藤沙月が張本美和に4―2で勝った」がウェイボーでトレンド入り。「大藤の技の正確さがすごい」「日本女子は大成長している。中国2番手は相手にならず、トップ3が出ても必ず勝つとは限らない」などと称賛と警戒の声が並んでいる。