比例代表東北ブロックで当選を果たした自民党の森下千里氏(43)が28日、拠点とする宮城県石巻市で辻立ちを行い、報道陣の取材に応えた。
2000年代にレースクイーン、グラビアアイドルとして活躍した森下氏は、前回2021年の衆院選、旧宮城5区で自民党から立候補し落選。母とともに移住した石巻に残り地道に活動を続け、苦節3年で見事国会議員の座を掴んだ。
自民党の大苦戦を受けて、森下氏自身の喜びの声は控えめだが、友人からは多くの祝福の連絡をもらったという。自宅では支え続けてくれた母と当選を噛みしめた。「昨日も夜中まで起きてくれていて、ずっと気にかけてくれていました。喜ぶ状況ではないというのは母も分かっていたので、『これからだね』という話をしました」と明かし「母の力は大きかったと思います」と感謝を伝えた。
元タレントという経歴のためか、厳しい意見も多く寄せられた。一部報道では、22年にユーチューブチャンネルに出演した際の対応を掘り起こされた。実業家のひろゆき氏と対談を行い、食料自給率などについて追及されると答えられずに困ったような表情を見せていたことを改めて報道されると、その素質を疑う声がネットを中心に多くあがった。
元タレント議員へと注がれる厳しい視線について尋ねると「しっかり受け止めます」と一言。簡潔ながらも力強く回答し、国会議員としての覚悟を見せた。