Infoseek 楽天

【衆院選】石破首相退陣からの高市早苗氏&「玉木雄一郎首相」浮上 今後の政局5つのパターン

東スポWEB 2024年10月28日 11時45分

28日に全議席が確定した衆院選は自民党が大幅に議席を減らし、惨敗した。与党が過半数を割り込むのは、旧民主党政権が誕生した15年前の2009年以来だ。「職責を全うする」と険しい表情で述べた石破茂首相は辞任しない考えを示したが、難しい政権運営を迫られることは確実。今後、どうなるのか――。

現与党の自民と公明の議席数は計215で、過半数に届かない。自民の裏金非公認候補で当選した3人を加え、与党系とされる無所属3人と協力態勢を築いても221にとどまる。野党は大別すると、中道・保守系(立民、維新、国民、参政、保守)が220、リベラル・左派系(れいわ、共産、社民)が18。ほかに野党系とされる無所属が6人いる。

今後は①少数与党のまま石破政権継続②野党が非自民の一点だけでまとまり、野党政権誕生③自民が多数派工作で一部野党を取り込む④自民党内抗争で石破氏が退陣⑤自民が割れて一部野党と合流――といったパターンが考えられる。

①は国会運営が不安定になり、波乱含み。②は維新から共産までイデオロギーや政策の違いがあり、現実的ではない。

注目は③~⑤が起きるか。③も現時点で連立入り可能性を示唆する党はないが、閣僚ポストなどを取引材料に状況が変わる可能性も。政権交代を訴えた立民との大連立はあり得ないが、維新や国民の動向は注目される。自民が野党転落だけはしたくないとして、1994年の自社さ・村山政権同様、今回躍進した国民を「玉木雄一郎首相」で呼び込むなんてことも、一寸先は闇の永田町だけに、あるかもしれない。

④⑤は自民で石破おろしが激化した場合。裏金候補への対応で、旧安倍派による石破おろしの声が一部報道で伝わっている。石破氏が党内の不満を抑えられず、9月の総裁選で決選投票に残った高市早苗氏らが担がれるのが④パターン。それにしても、少数与党に変わりはない。

⑤は自民党を出た勢力が新党を結成し、野党と結びつくシナリオ。その場合、最大勢力である立民の野田氏が首班指名を受ける可能性が高いが、立民にもリベラル・左派系議員が少なくなく、立民自体が分裂することも考えられる。1993年の非自民・細川護熙政権は現立民の小沢一郎氏が自民を割ったところから始まった。

この記事の関連ニュース