令和のアニキになれ――。阪神・藤川球児監督が、チームの主砲・佐藤輝明内野手に対し「看板選手としての自覚と姿勢」を求めた。
虎の新指揮官は27日に甲子園球場で行われた秋季練習終了後、報道陣の取材に応対。打撃練習で特大の快音を連発していた佐藤輝についてコメントを求められ「ファンも子供たちも憧れる選手。打撃練習ひとつをとってみても抜けている。彼は背負っているものが大きい」と高く評価。その上で「姿に勢い、と書いて姿勢。行儀よくというよりも、周囲から見て『勢いがあるな、前向きだな』。そういう姿を見せてほしい」と期待を寄せた。
22日に行われた藤川虎初のチームミーティングでは、佐藤輝を名指しして「しっかり姿勢を見せていけ」と鼓舞。この日も改めて「グラウンドに出た時にスイッチが入るような選手に。二軍の選手たちと彼らとでは背負うものが違う。僕はそれを十分に尊敬していますから」と背番号8に求める役割と敬意を強調した。
「自身の現役時代に、そのような姿勢を見せてくれた選手といえば誰か?」と問われると「金本さんとかね。桧山さんも矢野さんも。岡田監督もそうだった。リーダーとして引っ張ってくれたし、来シーズンが始まった時に(自分も)その姿を見せなければならない」と、真っ先に〝虎のアニキ〟と呼ばれた金本知憲元監督の名前を出して説明。
チームが真の黄金時代を迎えるためには、勝敗の責任を一身に背負える中心選手の存在が不可欠。その役割を担うだけのポテンシャルを秘めている選手は誰なのか――。藤川監督の中ではもう、答えは出ているのかもしれない。