千葉県知事の熊谷俊人氏が28日、自身の「X」(旧ツイッター)を更新。27日に投開票が行われた衆議院選挙について自身の見解を明かした。
熊谷氏は投開票事務に携わった職員への感謝と、当選者への祝辞をつづった上で、「結果は衝撃的なもので、今後国政が流動化することが予測されます。地方行政に悪い方の影響が出ないよう、全国知事会等も活用し適切に行動していきたいと思います」とつづり、国政の大幅な変化に対する県知事としての立場を表明した。
また熊谷氏は、20・30代で国民民主党の、50代でれいわ新選組の支持が広がっていることについても言及。SNS世論に強い支持を受ける両党が、ネットで主に情報を入手する層を中心に、右~中道左派までが国民民主、左派がれいわ、という形で、日本がSNS政治の時代に突入してきたことを感じさせます」と分析し、政界でも〝SNS強者〟となることが大きなメリットとなることを推測した。
そして熊谷氏は前述した2党が減税や無償化を主張している中、「減税や無償化等の競争合戦になった昨今の政治状況を色濃く反映しています」と説明。「自民党がここで解党的出直しができるのか、立憲民主党が現実的な政策を練って真に政権を委ねられる政党に変革されるのか」と今後の政権運営の可能性についても触れると、「それが実現できなければ、この傾向はますます進み、振り返った時、日本政治の大きな変動の節目だったと言われることになると想像します」と今回の衆院選を総括していた。