F1メキシコ・グランプリ(GP)決勝が27日(日本時間28日)に行われ、RBの角田裕毅(24)は11番手からスタート直後にクラッシュして無念のリタイアとなった。
角田はスタート直後にスピードに乗って1コーナーでアレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)を抜きにかかるが接触してクラッシュ。いきなりレースを終えることになってしまった。
角田は前日の予選Q2でもクラッシュしており、2日連続クラッシュという大失態となった。
この結果を受けて、英メディア「ピットパス」は「メキシコでのQ2敗退は、角田裕毅のビッグチームへの移籍の希望を打ち砕いたかもしれない」と報道。角田は同僚のリアム・ローソンと親チームであるレッドブルへの昇格を争う中で、前戦の米国GPに続く低迷で昇格は極めて厳しくなったと指摘した。
角田の衝撃クラッシュには、レッドブルの重鎮ヘルムート・マルコ博士も激怒している。英スポーツ専門放送局「スカイ」ドイツ版で「彼はまだ不安定すぎる」とバッサリ。そして「彼はオースティン(米国GP)でもスピンして、今回は予選でもクラッシュした。私たちは彼が安定していると思っていたが、どうやらそうではないようだ。今はローソンからのプレッシャーがかかると、それが顕著になるようだ」と〝実力不足〟と酷評した。
これまでマルコ博士は角田の実力をレッドブルグループ内で誰よりも認め後見人的な存在だったが、すっかり信頼は失墜。昇格は風前のともしびとなりつつある。