弁護士の福永活也氏が28日、自身のユーチューブチャンネルを更新し、NHKから国民を守る党の立花孝志党首がみんなでつくる党の大津綾香党首へのつきまといの軽犯罪法違反容疑で、警視庁に書類送検されたことに言及した。
立花氏は今年5月22日に東京・永田町の議員会館前を歩いていた大津氏を見つけ、「久しぶりやね。人の文句あるんだったら、公開討論会でもしようよ。あなたは私のことを名指しで批判しているでしょ。脅迫というなら110番してください」とカメラを向け、数百メートルにわたって、動画を撮影していた。
両者は昨年3月に起きた代表権を巡るお家騒動以降、対立を続け、ネット上では連日のように双方が罵倒し合っていた。大津氏は立花氏に応じることはなく、脅迫を受けたとして、110番通報し、麹町署に被害届を提出していた。
書類送検されたことに福永氏は「被害届を出せば、原則的には全件、書類送検される。大した話じゃなくて、立花さんが執行猶予中なので、立件されたら執行猶予取り消しされると考えている人がいるが、法律上、絶対あり得ない」と指摘。
軽犯罪法で有罪となった場合でも30日未満の拘留、または1万円未満の科料であることを挙げ、「執行猶予取り消しは禁錮か懲役。処罰されたとしても執行猶予は取り消されない。大津さん側からすると少しでも立花さんにプレッシャーを与えて、自分に嫌な質問を防ぎたいんでしょう」と話した。
代表権争いの控訴審判決が30日に控え、破産手続きに関しても大津氏側は特別抗告しているが、年内にも最高裁が判断するとみられる。