9日間のオーストラリア、サモア公式訪問から26日に英国に帰国したチャールズ国王が、がんと闘いながらフルタイムの公務に復帰することを公表した。英紙ミラーが先日、報じた。
チャールズ国王はカミラ王妃とともにオーストラリア、サモアを訪問。サモアでは英連邦諸国首脳会議(21日~26日)に出席した。がんの治療を一時中断しての訪問だったが、王室の医師らは、国王が来年、2つの主要な海外訪問を含むすべての行事に復帰することを承認した。
国王は現在もがんと闘っているにもかかわらず、来年の春と秋に国民の注目を集めるツアーを計画しており、カナダもその行き先の1つとして考えられている。
サモアでは時折り疲れた表情を見せながらも、最終日には伝統的なアヴァの儀式に参加。ピンクの花輪のネックレスを贈られ、ベージュの革の王座に座るひと幕もあった。チャールズ国王はトアイガ・オ・トゥムアの首長称号も授かり「私はこれからもこの地域に献身し、また戻って皆さんに会えるまで生き延びられることを願っています」とのメッセージを送った。
国王は2月にがんと診断されて以来、毎週がん治療を受けている。夏はオーストラリア旅行を控えて休養するため、通常の公務を減らした。宮殿の職員は「来年の海外ツアーの予定をほぼ通常通りの形でまとめているところです。そのように前向きに考えることができるのは、私たちにとって大きな喜びです」と語っている。