京王閣競輪の大阪・関西万博協賛GⅢ「開設75周年記念 ゴールドカップレース」は28日、3日目を開催した。準決勝を終えて、決勝メンバーが出揃い、地元東京勢では鈴木竜士(30)が唯一、勝ち上がった。
選んだ道は間違っていなかった。二次予選が終わって発表された12R準決は真杉匠、平原康多と関東3車だったが、話し合って単騎戦を選択。「力を出し切るレースをしたかった」のが理由で3番手を回る考えはなかった。
自分のスタイルを貫いた以上は結果が伴わないと格好もつかない。そんなプレッシャーも少なからずあっただろうが、最後方から小原佑太―新田祐大の仕掛けに乗って発進。2センター過ぎで出切る際には真杉の強烈なブロックでイエローラインのかなたへ飛ばされたが「何とか耐えた」。目が合ってもひるまず、3番手を死守した。
最終3角で前に踏んだ新田を追い、差すことこそできなかったが2着でゴール。「やれること、やるべきことをやった結果。選択としては良かった」とGⅢでは昨年8月の当地以来となる優出に少しだけ胸を張った。
自力での戦いに戻したことで脚力も競走得点も上がってきた。人の後ろを回るにしてもタテ脚があってこそ。決勝は4車となった関東が「みんなにチャンスがあった方が面白い」と二分して真杉を目標に得た。「連係はある。自分の力を出し切れたら」。GⅢ初Vのチャンスは手の届くところにある。