元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏が28日、関西テレビ「旬感LIVEとれたてっ!」に出演した。
衆院選で、日本維新の会は、大阪の19ある小選挙区すべてで勝利したが、全国で見ると44議席から6議席減らし、38議席になっていた。
共演した教育評論家の尾木直樹氏から「東京から見てると、なんか独立国家ができたみたいに見えるの。東京でも維新の方がずいぶん受かったかというと小選挙区は受かってないんですよ」と指摘した。
これに橋下氏は「大阪は、知事、市長それから府議会議員、市議会議員が維新なので、大阪の行政をしっかりと進めてるんですよ。だけど東京には知事・市長、維新いないので、結局、維新の議員が東京に行って『あれやる、これやる』って言っても口だけになってる。その違いが決定的なんじゃないですかね」と説明した。
橋下氏はかねて「政権変容論」を提唱してきた。政権を担うにはそれだけの経験が必要だが、野党国会議員でその経験がある者は少数のため、自公に政権に残ってもらい、政策ごとに野党(38議席の維新と28議席の国民民主党)が過半数勢力に加わり、協力するというもの。
今回の選挙結果で政権交代ではなく、政権変容の可能性が出てきたとし「結果オーライ。維新がボロ負けしてくれたおかげで政権変容になったんで、良かったんじゃないかな」と維新のふがいない結果に対し、皮肉たっぷりといった様子だった。