元明石市長で弁護士の泉房穂氏が28日、情報番組「newsおかえり」(大阪・朝日放送テレビ)に出演し、衆院選に言及した。
衆院選は自民党が大幅に議席を減らし、惨敗した。与党が過半数を割り込むのは、旧民主党政権が誕生した15年前の2009年以来だ。
今回の選挙結果を受けて泉氏は、新しい政治の始まりと言い「国民が古い政治にNOを突きつけた選挙だと思います」とし、着目すべき点が2つあるという。
「裏金に象徴されるようなお金まみれの政治をいつまでやるんですか。生活大変なのに、国民の方を見ない政治をいつまでやるんですか。この2つがポイントだと思う」と切り出した。
国民の方を向いた政策を掲げた党が大躍進したとし「2012年から自民党単独過半数だったんですね。見えないところで(政策を)決められても国民は分からなかったんですよ。これからは公明党を足しても過半数にいっていない。どこかで話をする必要がある。表でオープンにどういった政策で一致したから一緒にやります(と説明の場が増えるので)。政治のあり方、新しい政治が始まることに期待しています」と語った。
番組にリモート出演した日本維新の会・馬場伸幸代表は「われわれ野党ですから、与党の議席を過半数に追い込む。これは大目標として考えてきました。今回、わが党だけの力ではありませんが、野党全体の力で与党を過半数割れに追い込んだ」と成果報告した。
それを受けて泉氏は「議席減らしてるのに、勝った感じがしますね」とチクリ。さらに維新について「キャスティングボート的な立場ですから、維新の方から動かれるのも一つの選択肢」と指摘。
今回の結果については1993年8月に発足した細川内閣を想起するとし「あの時、実は『日本新党』の細川(護熙)さんは、大きい順番でいくと5番目の政党にすぎなかった。『政治改革』の一点で8党派が組んで政権を取ったんです。状況的には維新も細川総理と同じような立場であるともいえる。もっと工夫してほしい」と述べていた。