脳科学者の茂木健一郎氏が29日、自身のユーチューブでライブ配信し、27日の衆院選に触れた。
衆院選は自民党が公示前の247議席から大きく減らし、191議席に。立憲民主党は98→148議席に増やし、国民民主党は7→28議席に大幅アップした。
茂木氏は選挙を「候補者にとっての就職活動」と評し、一部で話題となった。この日の配信でもその件について触れ「就職活動とは言ったが、落選したら生活困っちゃう人もいるだろうし、そういうのってどうなのか?」と問題提起。
続けて「本来、金銭的負担とかより、慈善性を何よりにした方がいいと思うんだよね。金銭的見返りや生活のためではなく、公のためにという。議員やるとフルタイムジョブにはなるけど、(現状は)生活のためにというニュアンスが強すぎる」と述べた。
その上で「(選挙が)本来の在り方と違うように思う。選挙費用の問題とか。今の制度より良いものがあるかと言えば、なかなか議論や合意形成は難しいとは思うけど。少なくとも経済活動として選挙をやっているのはどうかと思います」と持論を展開した。
議員になれば、月々の報酬のほか、使途公開の義務がない「政策活動費」や、毎月100万円支給される調査研究広報滞在費(旧文通費)などを受け取ることができる。おカネ目当てではなく、国民の暮らしのために…と考える政治家が増えることを祈るばかりだ。