11月の米大統領選を前に何のサインなのか――。米西部ワシントン州の都市べリアン上空に「フライングヒューマノイド」が出現した。ローカルメディア「Bタウン・ブログ」が先日、報じた。人型物体がジェットパックなど浮揚させるものを何も着けずに、無音で空を漂っていたというのだ。
9月28日、ジェレミー・ガルシアさんは釣りから車で帰宅中、地平線の空に「謎の物体」が見えたという。高度は90~120メートルほどだった。よく見ると、その珍しい物体は腕、足、頭があるようで、人間に似ていた。浮遊しながら、左右に向きを変えていたという。
ガルシアさんは「ジェットパックを背負った人のように動き回っていたわけではなかった。ただ、ホバリングしていただけで、音は出ていなかったようだ。そもそもジェットパックを背負っているようには見えなかった」と語る。
この空飛ぶ人型物体に魅了されたガルシアさんは道路脇に車を止めて、写真を何枚か撮った。「もう少しそこにとどまって観察しておけばよかった。でも結局、数分間観察した後、家に帰った」と話している。他に数人のドライバーも車を止め、この奇妙な物体を見上げていたという。
ガルシアさんは「物体が浮遊している様子から風船だったのではないかと推測するが、確信は持てない。特に空港のすぐ近くだから、飛行機以外の物が飛んでいるのは奇妙だった」と言う。
現時点では、物体に関して当局から公式な説明はなく、ワシントン州の最大都市シアトルにあるタコマ国際空港からの報告も出ていない。
フライングヒューマノイドとは文字通り、ジェットパックなど推進力を発生させる物を何も身に着けず体ひとつで空中を浮遊したり、飛び回ったりする人型の飛行物体。UMAもしくはUFOの一種と見なされている。
大きさは人間と同程度が基本だが、目撃によってばらつきがある。最初に目撃された南米では、“空飛ぶ魔女の伝説”があったため、魔女だと見なされていたようだ。しかし、現在では日本を含む世界各地で目撃されており、魔女ではなくUMAかUFOとジャンル分けされている。
オカルト事情通は「数分間、浮遊していたというからジェットパックを背負った人間ではなさそうです。人型風船としても、風が強いはずの上空で上昇も移動もしないのは奇妙です。空飛ぶUMAには、フライングヒューマノイド、フライングホース、スカイフィッシュなどがいますが、ヒューマノイドは不吉の前兆といわれますから、不気味です」と指摘している。
何も起きなければいいが…。