F1レッドブルのセルジオ・ペレス(34)が、今季中に電撃解雇される可能性が高まってきた。
ペレスは27日(日本時間28日)に行われたメキシコ・グランプリ(GP)決勝で、リアム・ローソン(RB)との接触の影響もあって、完走者の中で最下位となる17位に沈んだ。母国GPで衝撃の惨敗に終わり、レッドブルは製造者部門でのタイトル獲得がさらに崖っぷちに追い込まれたことから更迭の機運が高まっている。
米スポーツ専門放送局「ESPN」は「レッドブルのセルジオ・ペレス、ブラジルGP以降のF1の将来が不透明」と報道。「レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーは、苦戦中のペレスが地元レースでまたも惨めな時間を過ごしたため、彼がF1シーズンを最後まで戦うかどうかの確認を拒否した」とホーナー代表が今季中のペレス解雇を検討していると指摘した。
ホーナー代表は同局に対して「難しい決断をしなくてはならない時が来る」とペレスの解雇について言及。「我々は現在、コンストラクターズ争いで3位だ。われわれは再び勝利の立場に戻ることを決意しているが、今後4レースでそれは難しい課題となるだろう」と厳しい現状を強調する。
続けて「彼(ペレス)は、F1が結果重視のビジネスであり、結果が出なければ必然的に注目が集まることを知っている」と電撃解雇の可能性を示唆。ペレスを「期待外れ」と重ねて強調した上で「チームとしては、両方の車がポイントを獲得する必要がある。それがF1の本質だ。われわれは彼と全力を尽くしてサポートしようとしている。来週末のブラジルでも引き続きサポートしていく」とする一方で「しかし、できることには限界がある」と語った。
同局はホーナー代表の言葉を受けて「最後の3戦で変更が行われる可能性があるとの憶測が飛び交っている」「観客の前でレースをするのはこれが最後になるかもしれないようだ」などと次戦ブラジルGP(決勝11月3日=日本時間同4日)前後での電撃解雇の可能性が高まっている。
シーズン途中の更迭となれば、姉妹チームのRBで今季実績を重ねている角田裕毅が昇格の有力候補となるだけに大きな注目が集まる。