ヤンキースがドジャースとのワールドシリーズにまさかの3連敗を喫し、早くも崖っぷちに追いやられた。ジャッジ、ソト、スタントンらドジャースに劣らぬ攻撃陣とロドン、コールらリーグ東地区トップの防御率を誇る投手陣を擁しながらもNYファンの期待を大きく裏切り、本拠地でスイープされる屈辱の危機に瀕してしまった。
米メディア「ニューヨークポスト」のジョン・ヘイマン氏は「ヤンキースはドジャースと同じフィールドに立つ資格はまったくなく、ましてやWSで誰かと戦う資格などない。彼らは異常に弱いリーグで優勝したのか? 我々は彼らを過大評価していたのか。チームは94勝したが、はるかに格下のリーグでそれを成し遂げたように感じる」と厳しい論調を並べた。
続けて「ヤンキースは欠陥のあるチームだという現実に向き合う時が来た。打線に真の深みはなく、走塁もヘタで小さなことは何もできない。この3試合は大きなことも何もできなかった。彼らはWSにふさわしくように見えた」とまで名門を斬り捨てた。
米メディアによると、過去にワールドシリーズで3連敗から4連勝の逆転世界一の例はないというが、2004年のア・リーグ優勝決定戦ではレッドソックスがヤンキース相手に3連敗から4連勝し、世界一にまで上り詰めている。そのため「レッドソックスのような奇跡を起こすには、目を閉じて強く噛み、さらに強く飲み込んでレッドソックスのマネをするんだ。4連勝をするのではなく、1勝を4回達成するんだ」と猛烈なハッパも忘れず、20年前の雪辱を願う。史上初の大逆転劇を起こすことができるか…。