フランスフットボール誌が選定する2023~24年シーズンの世界最優秀選手賞「バロンドール」を逃し、授賞式をボイコットしたブラジル代表FWビニシウス(レアル・マドリード)に対し、スペイン紙が過去8度受賞のアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(インテル・マイアミ)と比較し批判した。
バロンドールにはスペイン代表MFロドリ(マンチェスター・シティー)が初めて輝き、本命視されていたビニシウスは2位。ビニシウスとRマドリードの選手らはチャーター機で授賞式が行われるパリに向かうはずだったが、事前に受賞を逃したことがわかったため、チーム全員が〝ボイコット〟した。
このふるまいについて、スペイン紙「ムンド・デポルティボ」は「メッシはバロンドールの歴史に『フェアプレー』の教訓を残したが、ビニシウス・ジュニオールはそこから何も学ばなかった」と非難。
「彼は自分がバロンドールの勝者にならないと知って式典を欠席したが、バロンドールを8度受賞した元FCバルセロナ選手(メッシ)は、自分が受賞者ではないと知りながら6度も祝賀会に出席した。具体的には、2位が5回、3位が1回。それでも授賞式に出席した」と指摘。
「メッシが2位になる時は、クリスチアーノ・ロナウドの後塵を拝した。ポルトガル人と、バルサとマドリードの間に存在した大きなライバルにもかかわらずだ」と、メッシのライバルをたたえる姿勢を学んでいないと批判した。
人種差別という声も出ている今シーズンのバロンドール。波紋が広がっている。