Jリーグの野々村芳和チェアマンが、J1町田をめぐる〝タオル問題〟に関して見解を示した。
これまで町田はスローインの際に、投げる選手の手が滑るのを防ぐためにタオルでボールを拭く場面があり、議論が沸騰することがあった。9月28日の広島戦では、広島側の選手がタオルに水をかけたことが物議を醸し、試合後に町田が広島に対して要望書などを提出するなど波紋が広がっていた。
29日の理事会後に会見した野々村チェアマンは、町田のタオルに関する問題についての対処に言及。「Jリーグとしてというか、世界のサッカー界として、いかに良いものを見てもらうか、提供していくかが最も大事。アクチュアルプレーイングタイムをいかに平均に近づけていくかを徹底して考えながらやっていこうよということが大事」と強調してこう続ける。
「スローイン、ゴールキック、FKなどロスになっている時間が90分の中で数十分ある。レフェリーサイドも、アクチュアルプレーイングタイムをしっかり伸ばしていくことを考えている」と実際のプレー時間を伸ばし、ピッチ外における時間をいかに短縮できるかの重要性を指摘した。
そして「Jリーグとしても、どんなサッカーをするかはクラブの選択ではあると思うが、その中でも見ている人たちに継続して試合をしっかり見れているという実感を持ってもらうためにも、アクチュアルプレーイングタイムがすごく大事になる。そこをどうやって伸ばしていくか。プレーをしている人たち、現場にいる人たちが、より良いものを見せる意識をどれだけ持てるかということを、こちらからはしっかりアプローチしていきたい」との方針を示した。
ファンやサポーターからの関心も高い事象だけに、Jリーグも含めて今後の動向に注目が集まる。