新日本プロレスのKOPW保持者・グレート―O―カーンが、スターダムとの合同興行「Historic X―OverⅡ」(11月17日、エディオンアリーナ大阪)で鈴季すず(22)の挑戦を受けることが決定した。
5日のスターダム名古屋大会に突如現れたオーカーンは、合同興行で史上初となる女子とのKOPW王座戦を行うべく、スターダム選手に挑戦を呼びかけていた。
その後、誰も名乗りを上げてこなかったが、29日に都内で開かれた会見でようやく挑戦者が発表された。待ちくたびれた様子のオーカーンは「女どもの醜い男の取り合いが終わったのか。モテる男はつらいね…。だが、52年ある新日本プロレスの歴史の中でもスターダムでも、史上初の男女のタイトルマッチになるんだ。意気込みも違うよな。誰でもいいとは言ったけど、一流のレディーを選んだろうな!」と声を荒げた。
すると、そこに鈴季が現れ「オーカーンの持つこのKOPWのベルトに挑戦して、鈴季すずが巻いちゃって、お前に恥をかかせてやるから楽しみにしとけよ」と表明。これにはオーカーンも「非常に楽しみだ」とご満悦だ。
KOPW争奪戦は基本的に双方が試合のルールを提案し、ファン投票で多数を集めた方が採用される。だが、自称紳士なオーカーンは今回に限り投票はなしで鈴季にルールを一任。元ハードコア&デスマッチユニット「プロミネンス」の鈴季が持ち込んだ「ハードコアマッチルール」を承諾した。
自身を相手にシングルで戦うと豪語する鈴季に対し「レディーはわかっていないらしい。そのルールでいいと言ったが、余は凶器、反則行為を一切使わないで戦ってやるよ。そのぐらいのハンディがあった方が、レディーにも勝機というものが少しは見えるだろう。レディーをあまり傷つけたくないのでね」と余裕をカマす。
これに激怒した鈴季は「ナメやがって、お前さっきから気持ち悪いんだよ! わかったよ、そんなに私に好きなようにしていいって言うんだったら、この試合で私が勝ったら、お前のその醜いヒゲときたねえ弁髪をハサミでカットしてやる。よく覚悟しておけ」と挑発。
それでも心の広いオーカーンは「そんなにも余に給仕がしたいというのであれば、認めてやるよ。自ら散髪係をやりたいんだろ。それくらいのハンディ認めてやるよ」と快諾してみせた。
だが、最後に求めた握手を、鈴季は中指を立てて拒否。これにはさすがに堪忍袋の緒が切れたようで、鈴季をテーブルに叩きつけると「いきがってんじゃねえぞ! 女がどんなルールでこようが男には勝てねえんだよ!」と吐き捨て、会見場を後にした。
史上初の男女で行われる王座戦は、早くも不穏なムードで充満している。