国民民主党の玉木雄一郎代表は29日に国会内で開いた会見で、改めて自民・公明両党との連立政権への参加を否定。特別国会で総理大臣を決める首班指名の対応について言及した。
衆院選は自民党が野党に転落した2009年の以来、15年ぶりの与党過半数割れの結果に終わった。玉木氏は「自民・公明両党が過半数を割って、今までと同じような発想と意思決定で政権を維持することは難しくなったが、すべて民意です。政権に求めれているのは、謙虚に多様な民意に耳を傾けることです」と述べた。
特別国会の注目は首班指名選挙だ。与党過半数割れの状況であることを踏まえ、決選投票が行われることも予想される。
また、野党関係者によると、衆院選で議席を伸ばした立憲民主党の野田佳彦代表は、首班指名選挙の協力を求めて玉木氏に党首会談を呼びかけたという。しかし、これに国民民主側は「応じられない」として開催を断ったと伝えられている。
玉木氏は特別国会における首班指名の対応について「書くのは『玉木雄一郎』です。28人の仲間、それこそ賛同していただける(ほかの与野党の)方がいれば、書いていただきたいと思いますが、『玉木雄一郎』と書きます。決戦投票になっても『玉木雄一郎』と書きます」と現段階での考えを語った。