阪神は29日、ジーン・アルナエス内野手(22)と育成契約締結を発表した。パナマ出身の右投げ右打ちで、守備位置は遊撃を除く内野、捕手。2021年にブルージェイズに入団し、今季はA+で打率2割3分3厘、長打率3割2分7厘だった。
アルナエスは、甲子園で行われている秋季練習にこの日から参加。ノックや打撃練習で虎ナインとともに汗を流した。また、藤川球児新監督(44)には、肩を抱かれながら笑顔であいさつ。佐藤輝、小幡、高寺らともスペイン語を交えながら談笑した。練習後は「体の状態はいいです。何人かはドミニカ人から覚えたであろうスペイン語で話してくれたので、すごく迎えてくれてるなと思いました」とニッコリ。
新指揮官からは母国・パナマの話などをされたといい「すごく冗談を言ってくださったし、いい迎え方をしていただいた」としつつ、「彼のためにも頑張りたいです」と意気込んだ。秋季キャンプにも参加予定で、「最後の方は内野手でやっていましたが、チャンスや機会があればキャッチャーもできるというところを見せたいです」と複数ポジションでアピールする構えだ。
練習を見守った藤川新監督も「スローイングが強いし、他の選手の刺激になる。日本人の良さのきめ細やかさじゃない強さ、ハンドリング、スナップスローの強さが出てくると思う」と期待。新育成助っ人が、攻守でアピールし、ジャパニーズドリームをつかむ。