卓球で日本女子の躍進が続く中、タイトルを逃した中国の首脳陣が異例の釈明を行い、物議を醸している。
WTTチャンピオンズ・モンペリエ女子シングルス決勝では、大藤沙月(ミキハウス)が張本美和(木下グループ)を下し、初優勝を果たした。中国勢は世界ランキング1位の孫穎莎やパリ五輪シングルス覇者の陳夢らトップこそ不在だったが、世界ランク上位の強豪が出場。しかし、決勝に進めなかった。
同大会は男子もフェリックス・ルブラン(フランス)が優勝。先に行われたアジア選手権でも男子は張本智和(智和企画)が制し、女子もタイトルを逃したとあって、中国の不振が話題に。そんな中、中国代表の総監督を務める李隼氏が現状を説明した。
中国メディア「新浪財経」などによると、同氏は「パリ五輪で中国チームは初めて5つの金メダルを獲得した。チームメンバーとサポートスタッフは、このために多大な努力を費やした。帰国後、WTTチャンピオンズ・マカオとチャイナ・スマッシュという2つの重要な大会に出場後、主力選手は段階的な調整期間に入った。より多くの若い選手が大会を引き受けるようになった」と、ここまでの過程を語った。
その上で「最近の海外勢の競争力は、若手選手たちに強い影響を与えた。全員が現状の問題点を認識し、取り組みの方向性を明確にすることができた。若手選手たちにも、見直しと成長のための時間が必要です。試合中に生じるいくつかの技術的、戦術的、心理的な問題はコーチングスタッフによって真剣に受け止められ、まとめられます。重要なのは、負けから学び、成長すること。ファンがもっと理解して寛容になることを願います」と語った。
この発言に対し、ネット上では「選手たちに責任転嫁しないで、自分たちの責任を考えてよ」「コーチ陣が反省しないと」「自分たちの問題を理解している?」と厳しい声が並んでいる。