目にもの見せてやる。新日本プロレスとスターダムの合同興行(11月17日、エディオンアリーナ大阪第1競技場)で、新日本のKOPW保持者・グレート―O―カーンに鈴季すず(22)が挑戦することが決定。鈴季が得意とするハードコアルールで挑むことになった。終始余裕を見せるオーカーンに激怒した〝狂乱娘〟は、世間にはびこる固定観念をぶち壊す覚悟を見せた。
29日に行われた会見でオーカーンに「余は凶器、反則行為を一切使わないで戦ってやるよ。レディーをあまり傷つけたくないのでね」と侮辱され鈴季は激怒。勝利した際にはオーカーンの弁髪とヒゲを奪うことを提案して承諾されたが、最後に急襲され、テーブルに叩きつけられてしまった。
会見後も鈴季の怒りは収まらず「マジ超腹立つ。ナメられたもんですよ。SNSでいつも美女を両手にはべらせてるのは見てたけど、全てが気色悪い。あんなの今の時代に合ってないだろ。あの曲がった根性を叩き直してやる。てか、まず顔面がコンプライアンス違反だろ。近くで見たらブサイクだった」と悪口が止まらない。
実は5日の名古屋大会でオーカーンがスターダム選手に挑戦を募った際、同王座へ興味を持ったという。というのも鈴季は2021年末でアイスリボンを退団後、ハードコア&デスマッチユニット「プロミネンス」を結成。〝デスマッチのカリスマ〟葛西純など多くの男子選手と一騎打ちで対戦してきた。「男子とシングルで場数を踏んできたし、一番あのベルトを取れるのは自分だと思った。それと誰もあいつと戦いたくないだろうから私が先陣を切ってやってやろうと思ってました」と明かす。
「私は17歳くらいでハードコアを始めて、プロレス人生の半分以上をささげてきた。あれだけ私をナメたこと言ってるのは、デスマッチの先輩たちを侮辱してることと一緒。マジで痛い目、見せてやる」と予告した。
さらに会見で急襲された際にオーカーンに「女がどんなルールでこようが男には勝てねえんだよ!」と言われた言葉にも怒り心頭。「今までも『男子に女子が勝てるわけない』とか『男子と女子の試合なんて弱いものいじめを見てるのと一緒』とか言われて、悔しい思いをしてきた。だから、あの大きな舞台で私が勝ってみんなの固定観念を覆したい」と闘志を燃やした。
ベルトを戴冠した暁には、来年1月4日新日本東京ドーム大会での初防衛戦を望む。「東京ドームで試合してみたいです。そして毎試合ハードコアをやります。誰とやりたいかな…葛西さんとつながり深いってところで、エル・デスペラードさんとか気になる選手ですね」と目をギラつかせた。狂乱娘の本領発揮だ。