16日にアルゼンチン・ブエノスアイレスのホテルから転落死した英ボーイズグループ「ワン・ダイレクション」のリアム・ペインさん(享年31)の新曲が発売延期となった。コラボ相手だった音楽プロデューサーのサム・パウンズが30日までにX(旧ツイッター)で発表した。
パウンズは、リアムさんと作った未発表曲「DO NO Wrong」を11月1日にリリースすると発表していたが、一転して延期すると投稿。「今日、私は『DO NO Wrong』を延期し、家族にゆだねることに決めました。収益はすべて彼らが選んだ慈善団体(あるいは彼らが望むもの)に寄付してほしい」とコメントしている。家族とはリアムさんの家族のことだ。
続けて、この曲に対する思いもつづっている。「私たちはみんなこの曲が大好きですが、まだその時ではありません。私たちはまだリアムの死を悼んでいます。私は家族が平和に祈りながら悲しんでほしいと思っています」と、リアムさんの家族が落ち着きを取り戻すまではリリースすべきではないとした。
リアムさんの死後初の新曲になると注目されていたが、同時にファンからは急すぎると戸惑いの声も上がっていた。米エンタメ情報サイト「TMZ」は「サム・パウンズは発表を後悔しているようで、後にこの曲に関する投稿を削除した」と伝えている。
リアムさんの家族には、両親のジェフ氏とカレン氏、2人の姉のルースさんとニコラさん、そして7歳の息子がいる。パウンズは「私たちはみんな待ちます。愛をこめて、サム・パウンズより」と、リアムさんとの新曲が発売できる日を待つとしている。
リアムさんは16日にブエノスアイレスにあるホテルのバルコニーから転落。体内からはピンクコカインなど薬物が検出された。薬物を供給したとされるホテル従業員が捜査対象となっているという。