元衆院議員・杉村太蔵氏が30日、「大下容子ワイド!スクランブル」(テレビ朝日系)に生出演し、ゲスト出演した前衆議院議員の小田原潔氏と共演した。
小田原氏は、2012年に初当選し、当選回数は4回。自民党の安倍派に所属していた。裏金問題では1240万円が収支報告書に不記載であり、同党から半年間の役職停止処分を受けていた。今回の衆院選は自民党非公認、比例重複なしで東京21区から無所属で出馬。9万724票を獲得し当選した大河原雅子氏(立憲民主党)に2万票以上の差をつけられ落選した。
結果について小田原氏は「民意でありますから、厳粛かつ真摯に受け止めております」と言葉少なに語った。
政治資金の管理については「透明性のある経理を12年間続けていたという自負がありました」とした。裏金問題で不記載とされた行為について、パーティー券収入のうちノルマを超えた収入を「派閥に上納して、そして同額を寄付として受け入れる。その記録っていうのがついていれば、問題がありませんでした。古い習慣で(派閥に上納することを)やらなくていいよと言われていた」と釈明した。
説明を受けて杉村氏は「支出の分は全部、政治活動に使われて『1240万円を清和会(安倍派)から全額入ってきました』って(会計処理を)やれば良かったものを、いったん『小田原潔パー券専用口座』に入れて、そこから寄付するような形にしてしまった。これがダメ(不記載)ですよってことですよね」とまとめた。
小田原氏は9月末に自身の公式サイト上で不記載に関する釈明文を公開していた。杉村氏は「遅すぎませんか、この説明が。昨年からこの問題があって、ずっとメディアでやってて。10か月間きちっと説明してれば結果が違ったんじゃないか」と指摘した。
説明ができない事情があったと切り出した小田原氏は「僕も事務担当者も検察の取り調べを受けて。大勢の同志がいる中で僕ひとりが『支出も収入もきれいですって、いち早く発表するのは、どうなの』と気にする人たちもいました」と明かした。