ドジャースのワールドシリーズ制覇があと1勝に迫る中、ロサンゼルス市では優勝パレードの準備が進んでいる。警察当局は安全な環境を維持するために状況を監視できる指揮所を設置し、法執行官を派遣する予定であるとロス市警の広報担当者が明かしている。
ブレイク・チョウ副署長は「優勝した時に備えてすでに準備を整えています。警察本部を開設してパトロール部隊を配備し、必要に応じたリソースも用意します。ドジャースをめぐる興奮は理解していますが、市民の皆さまには責任を持って祝っていただくようお願いします。飲酒や路上占拠などの行為は人命を危険にさらします。法律を破った者は責任を問われるということを心にとどめてほしい」と声明を出した。
チームは敵地に乗り込んでいるとはいえ、すでにロサンゼルスの熱気はすさまじく、米メディア「ABC7」によると第3戦の勝利後、ファンがアトランティック大通りとオリンピック通りに集結。花火が打ち上げられ、路上で車がスタント走行するなど大騒ぎを繰り広げた。群の保安官が違法集会を宣言して解散させ、逮捕者やケガ人は出なかったが、危険なフィーバーぶりとなっている。
収拾に当たったロバート・ルナ保安官は「誰もケガをしてほしくない。お祝いに出掛けたのに子供たちが事故にあって、悲しい知らせを両親にしたくありません。きちんとお祝いしましょう」と注意を呼び掛けた。パレード計画はオフィシャルにされていないが、優勝した数日後にロサンゼルスで行われる予定。前回優勝した2020年がコロナ禍で開催できなかったため、実現なら36年ぶりの歓喜の渦となりそうだ。