〝指笛騒動〟を猛虎はどう見たのか――。DeNA・東克樹投手(28)が発した異例の訴えが波紋を呼んでいる。
発端は29日に行われたソフトバンク―DeNAによる日本シリーズ第3戦(みずほペイペイ)。東は6回の登板中に球審に対して観客席からの指笛を止めるようにアピールし、場内アナウンスで2度も注意喚起がなされた。左腕は試合後に報道陣に思いを吐きだし、自身のXでも「炎上覚悟で言います。指笛の件なんですが、(みずほペイペイでは)禁止されていないのでやってもらって構わないんですが、ただ投球モーションに入ったタイミングで指笛をやるのはやめてください。という話です」と投稿。負ければ後がなくなる大事な一戦での〝妨害行為〟に率直な思いをつづった。
他球団の出来事とはいえ、阪神も人ごとではいられない。藤川球児監督(44)は30日に「(東の)コメントを見たけど、選手も勇気を振り絞って言わないとアカンようになってますよね。選手からではなく、会社や監督から言ってあげるというか…」と思いやった。
指揮官自身もNPBやMLB、独立リーグを渡り歩いた経験豊富な元投手。それだけに投球時の指笛について、〝あらぬ疑い〟をかけられることを危惧した。
「ピッチャーが投げる瞬間は、ゴルフの掛け声じゃないんですよね。球種が分かったりする疑いが出てきますし、野球の場合はゴルフと違うので。(東は安打を)10本打たれてる中でなんとか抑えていたので、気になったのかなと。ノーヒットだったら関係ないかもしれないですけど」
また、虎の主力投手も観客の一挙一動が投球に影響を与えることはないとしつつ「音は気になるかなと。高い音はザワザワしている中でも響くので、ファンの方々も配慮が必要かなと思いますけどね」とハマのエース左腕の〝抗議〟に理解を示した。
投球時の〝指笛問題〟は今後どうなっていくのか。