F1レッドブルで今季中のドライバー交代が行われた場合、角田裕毅(24)の昇格が有力になってきた。今季は第2ドライバーのセルジオ・ペレス(34)が年齢的な衰えもあって深刻な不振に。レッドブルはペレスとの契約が残っているが、窮地に陥っている製造者部門でのタイトル死守のため、今季中の更迭の可能性が高まっている。
そうした中で、緊急交代が断行された場合の後任候補には、姉妹チームのRBに所属する角田とリアム・ローソンが浮上している。そして英メディア「レースファンズ」が最新状況を報じた。「ローソンがシーズン終了前に、ペレスの後任になる可能性は極めて低いと(レッドブル代表の)ホーナーは語った」と同メディアは指摘。ホーナーはスウェーデン動画配信大手「ビアプレイ」に対して、緊急交代のケースにおけるローソン起用についてこう語った。
「それは絶対に、絶対にあり得ないと思う」とローソンの緊急昇格を強く否定。ローソンはメキシコ・グランプリで同グループのペレスをリタイアに追い込んだ上に〝中指立て騒動〟も起こす失態を演じただけに「われわれはじっくりと検討し、このレースで何が起こったのか理解しようと努めるつもりだ」と厳しい表情で語った。
今季中のドライバー交代のケースでローソンの目が消えると、残る選択肢は角田に限られたと言っていい。これまでのF1での経験や今季の成長ぶりから順当とも言えるが、いよいよ角田が王者のマシンを最高峰の舞台で駆る時が近づいてきた。