阪神は30日、甲子園での秋季練習を打ち上げた。11月1日からは、高知・安芸市での秋季キャンプが始動する。藤川球児監督(44)は、「ケガなく秋季キャンプに行けて、今もみんな意識高くやってくれてるんで。まずはチームの競争があるんでしょうけど、最後に他球団と争った時に〝うちが強い〟と言えるような状況になると思いますね」とうなずいた。
秋季キャンプの参加メンバーも発表され、中野拓夢内野手(28)、佐藤輝明内野手(25)ら今季の一軍メンバーをはじめ、39人の若虎が名を連ねた。藤川監督は、「佐藤や中野は、このチームを背負っているというところですよね。主力選手がこっち(甲子園に)残っているので、その選手たちの分も彼らが次の世代に見せてくれると思います。若い選手はひたむきさと素直であることが一番かな」と期待をかけた。
指揮官からの大きな期待を背負う佐藤輝はこの日、田中秀太内野守備走塁コーチ(47)のマンツーマン指導で居残りノックに取り組むなど約4時間汗を流した。「しっかり一個一個やっていこうと話をしました。(キャンプの)2週間ちょっといい時間にできればと思います」。また、ともに三塁を守った高卒2年目・戸井に声をかける場面も。「一軍にいないとわからないこともありますし、聞かれれば(後輩に)なんでも答えたいと思います」と語った。
秋季練習をケガなく終えた虎ナインが、来季に向けて秋季キャンプで飛躍を遂げる。