女子プロレス「スターダム」の〝ブラック・ピーチ〟こと渡辺桃（２４）が、〝アイコン〟の座を奪う。
新日本プロレスとの合同興行（１１月１７日、エディオンアリーナ大阪第１競技場）でＩＷＧＰ女子王者の岩谷麻優（３１）に挑戦する。王座戦前日にデビュー１０周年を迎える渡辺は「私に一番似合うベルトはＩＷＧＰ女子。１０周年を迎える自分へのお祝いとしてこのベルトを巻きたい」と王座取りを誓った。
２０１６年３月に当時ハイスピード王者の岩谷に挑戦したのが渡辺のタイトル戦デビュー。それ以来何度も激闘を繰り広げてきたが、岩谷はどこまでも邪魔な存在だという。「あいつに何度も勝ったことはあるけど、一度も超えられたと思ったことはない。あいつをアイコンから引きずり下ろして、私が真のアイコンになってやる」と不敵な笑みを浮かべた。
今夏のシングルリーグ「５★ＳＴＡＲ ＧＰ」公式戦では岩谷に自身の持つバットで殴られた上に敗北した。渡辺はアイコンの不良行為を「あいつはあの反則を『覚えてない』とか言い張ってて、悪い政治家みたいで嫌だなと思ってたけど。よく考えたら反則したのも『アイコンだからいい子でいなきゃいけない』っていうプレッシャーに疲れが出始めたからなんじゃないかと思っててさ」と分析。「最近の岩谷から物足りなさを感じてたし、このベルトを１年半も持ってるのに防衛戦の回数も少なくて正直ＩＷＧＰどころじゃないんじゃないかな？」と言い放った。
ならば自分が悩める岩谷の救世主にというわけ。「岩谷はそろそろアイコンを辞めたいんだと思う。だから私がアイコンになって、その肩の荷を私が下ろさせてあげる。合同興行はアイコンの卒業式だ」と予告。ブラック・ピーチの野望実現となるか。