米国を拠点とする最古の民間UFO研究機関「ミューチュアルUFOネットワーク(相互UFOネットワーク=MUFON」のトップアナリスト、ボブ・スピアリング氏が先日の英紙デーリー・メールによるインタビューで、奇妙なクラゲ型UFOについて語り、注目を集めている。1970年代から複数の目撃情報があったことが判明。その正体とは――。
同紙によると、スピアリング氏は「われわれのスローガンは『1969年以来、空軍の任務を遂行する』だ」と語った。MUFONは現在、UFO遭遇の報告を13万7000件ファイルし、サイトで公開している。
最近、にわかに世界中で注目されているのがクラゲ型UFOだ。今年、UFO研究家でジャーナリストのジェレミー・コーベル氏が米軍情報筋から入手し、X(旧ツイッター)で公開した極秘映像をきっかけに人々の意識に急速に広まった。
映像は2018年10月、イラクの軍事基地を米軍が撮影したもの。イラクにある米統合作戦基地の上空をクラゲのように見えるUFOが超高速で飛行する様子が映っている。米軍パイロットが追跡し、「追い詰めろ」と話している音声も収録されている。
UFOは基地上空を飛行し、色が黒から白に変化。その後、湖に入り、17分間そこにとどまり、その後45度の角度で空に飛び立ち消え去った。
コーベル氏は「この物体はUAP(未確認異常現象)と指定され、一定期間調査された。可観測性が低く、肉眼でもレンズを通しても見えず、サーマルカメラ(表面温度を測定できるカメラ)でのみとらえられたものです」と明かしている。
これをきっかけにスピアリング氏がMUFONのアーカイブを調べたところ、「われわれが発見したものは衝撃的だった」という。ほかにもクラゲ型UFOの事例が数十件あったのだ。
「私たちは、1970年代のデンマークから今日に至るまでの、巨大なものから小型まで、さまざまなクラゲ型UFOのイラストや写真、目撃談をたくさん発見しました。室内にクラゲ型UFOが現れる例もありました」
シンガポールの事例では、眠っている女性が発光する触手を持つ浮遊物に襲われるというものがあった。まるで女性の生命力を吸い取るかのようにしがみついてきたという。
他に、16年にカナダで1回、24年に1回、さらにイランでも2回目撃されている。デンマーク、ロシアでも撮影されている。
オカルト評論家の山口敏太郎氏は「本来、空を飛ばないものが浮遊してることはまれにあります。このクラゲ型UFOがまさにそうです。人間の脳内のバグを利用して、変形して人間の目から姿をくらますのがUFOの得意技であるため、人類の脳の中にある映像を具現化している可能性が高いです。となると、UFOはやはり通常の金属製の物体ではなく、概念上の物体であると言わざるを得ないでしょう」と指摘している。