ヤンキースは30日(日本時間31日)のワールドシリーズ第5戦に6―7で逆転負けし、15年ぶりの世界一の悲願はならなかった。やはりヤリ玉に挙げられたのは主砲のジャッジだ。初回に右中間に先制の2ランを放つなど5点をリード。遅まきながら主砲のWS1号にヤンキースファンは狂喜した。
しかし、5回に失策が重なってまさかの5失点。ジャッジは無死一塁の場面でエドマンの平凡な飛球をグラブに当てながら落球し、ピンチを広げてしまった。この日は3打数2安打だったが、ポストシーズンは打率1割8分4厘と不振を極め、最後は守備でも足を引っ張った。
試合後、エラーについて「うまくプレーできなかっただけだ」と言い訳をせず「ドジャースおめでとう。我々は仕事をやり遂げられなかった。途中で2~3のミスが出て苦しんでしまった。ワールドシリーズで敗れたことはおそらく死ぬまで私の心の傷になることだろう。他の敗北と同じようにこうしたことは消えない。それは戦いの過程での傷跡だ。私のキャリアが終わる時、多くの戦いの傷跡とともに、多くの勝利も残していればと思う」と淡々と話した。
地元メディア「ニューヨークポスト」は「ヤンキースの圧倒的な才能と期待外れの不注意との対決、巧みな技量とずさんさの対決だった。悲惨な敗北に終わった」とし、ジャッジについて「忘れがたい残念な終わり方だった。明らかにスポーツ界でトップ3に入る選手。しかし、10月の成功はつかみどころのないものだった」と厳しい論調を並べた。