斎藤元彦前知事(46)の失職に伴う兵庫県知事選(11月17日投開票)が31日に告示され、斉藤氏が同日に県内で「出陣式」を行った。
午前9時30分、肌寒さを感じる広場に約300人の聴衆が詰めかける中、斎藤氏は「本日は本当にうれしく思います」と第一声を上げた。
失職の原因になった、パワハラなどの告発文書の疑惑については否定したが、「県民のみなさんには多くのご迷惑をかけた。申し訳ない」と謝罪。そのうえで「兵庫の改革を止めるわけにはいかない。斎藤か、斎藤以外か。私は絶対に負けるわけにはいかないんです」と強調した。
最後に固く握りしめた拳を高く突き上げ、17日間の出直し選挙戦への意欲を示すと、聴衆からは「がんばれ斎藤さん」とエールを送られた。
出陣式後、斎藤氏が向かったのは須磨区の板宿商店街。斎藤氏は街行く人々に向けて演説を行い、「もう一度チャンスを与えていただきたい。私が負けるわけにはいかない。私に力を与えてください」と訴えた。演説が終わると握手を求め、聴衆が斎藤氏を取り囲み、感極まって泣き出す女性も…。
県知事選には斎藤氏のほか、前参院議員の清水貴之氏、前尼崎市長の稲村和美氏、NHKから国民を守る党の立花孝志氏、大澤芳清氏、木島洋嗣氏、福本繁幸氏が立候補している。