レジェンドOBも思わず目を疑った。ヤンキースは30日(日本時間31日)、ドジャースとのワールドシリーズ(WS)第5戦で守備が乱れに乱れて6―7で敗戦。1勝4敗となり、WS敗退が決まった。
潮目が変わったのは5点リードの5回の守備だった。無死一塁から中堅手のアーロン・ジャッジ外野手(32)が平凡なフライを落球。わずかな隙が命取りとなる短期決戦で負の連鎖は続き、ここから内野守備も悪送球とベースカバーミスと崩れ、一挙に5点を失った。前夜の第4戦で連敗を止め、大逆転劇に期待を寄せた4万9263人の大観衆が集まったヤンキー・スタジアムも静まり返るしかなかった。
まさかの自滅でみすみすリードを吐き出した展開に、米放送局「FOXスポーツ」に出演したレジェンドOB、アレックス・ロドリゲス氏(49)とデレク・ジーター氏(50)も厳しい言葉でチームを非難した。
A・ロッド氏は「これは私が40年間見てきた中で最大のメルトダウンの一つだ」とバッサリ。ジーター氏も「こんなイニングは見たことがない。特にワールドシリーズやポストシーズンの試合では。ヤンキースはいくつもミスを犯した。ドジャースのようなチームに大してミスは許されない」とこちらも手厳しかった。
米メディア「エッセンシャリー・スポーツ」は「ヤンキースの悪口をほとんど言わないデレク・ジーターでさえ弁護できなかった」と報じた。自滅敗退は衝撃とともに全米に広がっている。